使用フィギュア:BANDAI製 BM!PROJECT
1/6スケール AKIRA 島 鉄雄
BM鉄雄の改修依頼を頂き製作したものです。
元はフィギュア本体の繋ぎ目消しと質感向上のリクエストを頂いていたものでしたが、ハタナカも自分もいわゆる最終決戦の場であるスタジアムの一角を再現したいという欲にかられ、この様な半ジオラマ仕立てとなりました。
玉座に関しては原作でも何度か登場しいつか造ってみたかった立体物の1つであったので今回トライしてみました。アニメ版と原作版のイイトコ取りの立体化です(両者はディテールも構造も全くの別物です)。プラ板によるスクラッチで原型を造り、レジンに置き換えて使用しました。本来なら青かグレイで軽くスミを入れて完成とするところですが、大友画の再現をしたかったのでディテールやクラック等は深めに掘り込み墨入れして際立たせてあります。
同じく少年なら一度は作ってみたい右腕のメカニカルアームですが、元のディテールを削いだ後でパテで筋肉を造りコードを這わせ直しています。こちらの腕のみ可動は全て残したのでコード類が追従して可動する様になっています。
肌色に関してはかなり青白に振っています。フレッシュベースですが綾波レイくらいの病的な白さで彼の不健康さを演出してみました。そばかすや血管も描き込んでいますがアニメキャラから逸脱しないようにオーバーコートで薄めにしてあります。
素体は体型がヒロイックすぎるので腹部でかなり短く切り詰めていて、足首でも少々詰めています。
衣装に関しては、ズボンは黒染め~タンクトップは漂白~ブーツは質感塗装~マントは自作
です。
ポージングや設定など どうしても映画版の動的なシチュエーションになりがちですが、依頼者様から「原作寄りの静かに達観した鉄雄」をご希望頂いていたので、咆哮ヘッドでなく微笑みヘッドをチョイスしまさに蒼く燃える彼に仕立て上げてみました。
勢いで「浮いた岩」なんかも造ってしまいましたがw、これからまさに超能力バトルが始まる!というシチュエーションを想起させるには良い小道具になったのはないでしょうか。
背後にそびえ立つスタジアム照明を模したモニュメントも製作いたしました。あれ特徴的な形してて好きなんですよ(2020年東京五輪のスタジアム照明がこれにならないか密かに期待しているのですが・・・)。プラ板でユニットを造って複製して並べています。透明樹脂はクリスタルレジンを使用。LED72発を間接照射して実際にジオラマを照らす事が出来ます。
バイク~金田~鉄雄ときたら、次作るのはいよいよアキラ君本体かなぁ。ご依頼お待ちしております。_(_^_)_
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下記Twitterにて詳細なメイキングを掲載しております。併せてご覧ください。
2018/10/19/ 追記:
咆哮ヘッドを追加製作いたしました。
上記の微笑みヘッドよりも顔色を健康気味に。瞳はMANGAテイストに振って差別化してあります。口内は内側粘膜、舌苔などを塗りこんであります。